蠅の女王

小倉涌 画家 美術家 アーティスト 歴史画

抗ガン剤治療開始から丸一年、治療終了から8ヶ月。髪もショートヘアに戻り。

 医療帽の検索で私のブログを見にこられる方も多く、近況お知らせをば。


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2016年記事:
●『医療用帽子とか、抗ガン剤治療中の患者が読む本で、私が買ったモノをさらす。』
http://d.hatena.ne.jp/YOW/20160829/p1



●『ヘアドネーションと抗ガン剤投与の私』http://d.hatena.ne.jp/YOW/20160726/p1
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 2016年8月1日から通院による抗がん剤(CEF療法)に入り、11月に終了しまして、12月入る頃にはポツポツと毛穴から黒いものが芽生え始め。初春には5分刈りぐらい。7月半ばには7cm強の長さになってようやく美容院にてこのように揃えてもらいました。美容院に行けるのが、どんなに待ち遠しかったことか!白髪が多くなる可能性、強いクセ毛が生える可能性などネットで知り、それらにも対応した髪型を検索し眺める日々。白髪が多くなった場合は、もう何てたって、デヴィッド・ボウイですよ!




 とりあえず特に髪質の変化もなく、私の場合は元通りです。あともう少しサイドなど伸ばしてから、プロフィール写真を撮り直そうと思っております。



 抗癌剤治療中は、吐き気なども薬によって抑えられ普段どおりの食事をしていましたし、普段どおりの活動をして過ごすことが出来ました。また、その間、シン・ゴジラ熱、この世界の片隅に熱、トランプ・ショックとビッグイベント目白押しでしたので、退屈するヒマもありませんでした笑。制作の方は、まじでドラクロワ、ジェリコーの大作に並んでも当然のレベルの作品にしようと日々描いてます。あー、最近は背景のケシの花をせっせと描いてます。写真では前回と代わり映えの無いように見えますが。この夏はどこにも出かけられず、アトリエに引き蘢りそうです。

二月革命まだ制作途上(人物画テンペラ油彩混合技法の途中経過)

 正月からこちらを更新をしていなかった(Twitterばかりに引き蘢ってる?)ので、制作途中ですが画像を上げたり、近況の報告などをば。

※部分写真 F100号  


 二月革命、なんですが、何故に裸婦といえば、

ドラクロワからの引用なんですが、二月革命じゃないのかよというと、今回の連作では美術史上の様々な寓意像も取り入れているわけです。
 油彩テンペラで裸婦を描いたのはこれで二度目かと。前回は小品、今回はF100号を横にして実寸より一回り小さい程度。仕事としてはそんなに変わりませんです。ここから肌の色をどうしようかまだ迷ってますw 美人画、理想化された裸婦として観られないようにちょっと工夫せねば、という。
 まだこの人以外にも数十人描いてるんですけどww(道のりは長い)
 最初にテンペラ白でモデリングをして、彩色、またその上にモデリングをしてまた彩色 × 3〜4回くらい、という工程を経ます。
 詳しくはこちらの記事もど〜ぞ



 あとは、美術史学会の聴講してきまして、リフレッシュしました。
 良い季節なのでまた独りハイキングに出かけたいけど、二月革命を進めるためしばらくお篭りしておきます。

ではでは

革命に遅刻遅刻ーーっ C= C= C= ┌(;・_・)┘


    2017年度年賀状

 明けましておめでとうございます。
 2017年、二月革命100周年というのに、いまだ大作の完成をみない小倉涌でございます。
 「赤い旗の群れ、マルクスの顔アイコン、演説台に立つレーニンの姿など、フツーーに思いつくよなモチーフは腐ってもやらないんだから!!」と心に堅く誓って幾星霜、正確には5年なんですが、制作の他にイロイロ活動があったり、自分で納得出来る、腑に落ちる構想を考え抜くことに時間を多く割いたりして、まあ、今は楽しく大作に励んでおります。




 二月革命シリーズとしてはすでに4作は描いてきてますが、この4作でまた一皮むけたような…。今年の賀状にした作品は『皆殺しの天使』というタイトルで、背景はロシアの有名なイコン、そこにマレーヴィチの個展『0、10』展の様子がかかっています。『0、10』はロシア正教での各家庭でのイコン・コーナーを模した展示でした。「天使」は少年ギャングのイメージ、その足下にニガヨモギの葉がはびこっています。黙示録で「ニガヨモギ」としたのは結局誤訳だったようですが、まあ、ここでは描き入れることにしました。キャンバスの縦横比より葉書の縦横比が長いため、賀状では下に『戦艦ポチョムキン』のシーンの写真を配置しました。

抗ガン剤治療終えて

 11月に抗ガン剤治療が終了しました。この4ヶ月間、吐くことは一度も無く、ピザなどこってりしたものも難なく食べられて、気がつけば1キロ体重が増えたりしてました(;´Д`) 抗ガン剤中に太るとは予想だにしなかった… 肌のコンディションにも特に影響は出ませんでした。髪だけはどうしても抜けたわけですが、本など見ると頭髪復活までにはだいたい2〜3ヶ月はかかるとあったのに、10月末からすでに濃くなり出し、11月末には毛根10割が復活してきて、今では黒々とした坊主頭になってます。うちの家系は髪の毛だけは強いようで。早くヴィダル・サスーンなスタイルにしたく、伸びるのが待ち遠しいです。


 それでは、今年もがんばるぞい。

医療用帽子とか、抗ガン剤治療中の患者が読む本で、私が買ったモノをさらす。

 


前回記事:『ヘアドネーションと抗ガン剤投与の私


====本日の内容=====


 ●役に立ったおすすめ本
 ●お出かけ用の医療用帽子は、円高もあって海外のハンドメイドのサイトがけっこう良かった
 ●抗ガン剤(CEF療法)2クール目だけど、副作用も抑えられてて、ふつうな近況報告




 最初の抗ガン剤投与からほぼ1ヶ月、だいたいの感じも掴めてきたので、グッズの話とか、治療はどういう感じか、ここで書いておきたいと思います。


情報ノイズを除けるための本


 本屋に行っても、学術書が置いてあるような書店の医学コーナーくらいにしかためになる本は見当たらず、ふつうの書店のにあるガン情報の本と言えば「食事でガンが消える」など、根拠の無い情報や気休めにしかならないもの、かえって有害な類いのものが多いものですが、

がん患者に対するアピアランスケアの手引き 2016年版

がん患者に対するアピアランスケアの手引き 2016年版

 こちらは8月に出たばかりの本。私としては治療中の美容に関してどうしても気になるところでしたんで、そのために即買いしました。

『外見ケアに指針 研究班、医療現場で活用を』

毎日新聞2016年7月27日 20時37分(最終更新 7月28日 01時37分)
http://mainichi.jp/articles/20160728/k00/00m/040/060000c


 国立がん研究センターの研究班は27日、がん治療によって生じる脱毛や皮膚炎など、がん患者の外見の変化をケアする治療法などをまとめた指針を発表した。患者にとって外見にかかわる副作用は大きな苦痛だが、命にかかわらないため十分な対応がされてこなかった。研究班は「全国の医療現場で患者支援に活用してほしい」と訴える。

 指針は医療関係者向けに作られ、「抗がん剤放射線の副作用を治療する方法」と「日常生活での対応」の2部構成。抗がん剤によって生じる皮膚の色素沈着への治療や予防とビタミンCの内服▽抗がん剤治療による皮膚の症状とステロイド外用薬▽抗がん剤治療中の脱毛への対応−−など50項目について、過去の研究データに基づき、6段階の推奨度と解説を掲載した。

 「脱毛後に生えた頭髪を染めてもいいか」など、患者からの質問が多い内容も盛り込んだ。一方、推奨度を決める根拠となる研究データが乏しく、「強い科学的根拠があり強く勧められる」(推奨度A)に該当する項目はなく、「科学的根拠があり勧められる」(推奨度B)も5項目にとどまった。

 抗がん剤は、がん細胞だけでなく正常な細胞にも影響を与えるため、吐き気や脱毛・皮膚の障害、爪の変化などが副作用として表れやすい。放射線治療でも皮膚炎などを起こすことがある。

 同センター中央病院の野沢桂子・アピアランス(外見)支援センター長は「美しくすることが目的ではなく、患者がその人らしく社会とかかわっていけることが外見ケアのゴール。予防や対処法の研究も進んでほしい」と話す。【下桐実雅子】


がん患者の外見ケア指針の項目例
抗がん剤による色素沈着の治療にビタミンC内服は有用か→科学的根拠が乏しいため基本的に勧められない。


放射線治療による皮膚障害への安全なスキンケア方法は→泡を使ってやさしく洗い、すすぎは十分に。「無添加」や「敏感肌用」にこだわる必要はない。


抗がん剤終了後に再び生えた頭髪を染めてよいか→毛染め剤のアレルギーや頭皮の湿疹などがなく、治療前に使用していた毛染め剤を注意深く使うことは否定しない。


▽爪の変形を安全にカバーする方法は→ジェルネイルなど硬化性の樹脂製品は推奨できない。ネイルチップ(つけ爪)を両面テープで接着することは否定しない。

 他、m3.com 臨床ニュース『がんの「アピアランスケア」手引き発行』など参照下さい。

 ここで推したいのが、「何をわざわざしなくても良いか」という情報があるところ。例えば、石鹸やシャンプーや化粧水をこれまで使用してた商品から替えなくても特に良いだろう、というよな。pHのみで肌に優しくなるというエビデンスは無い、とか。これはガン治療中でなくても普段の指南としても有効ですね。あと、肌が一時黒くなるといった副作用についても、その予防効果にはならない医薬品とか、脱毛の予防効果にはならないものとか、紹介されてます。余計な金を使わずに済むわけで、予防は出来ないなら、治療後の整容に金回せば良いというわけですね。
 私も今のところ、顔への化粧水も替えず、ボディーもコンビニ化粧水で保湿したりしてます。ただ、保湿に気合い入れるあまり色んな方法試した群の方が、肌のトラブルを抱えてるという調査項目もあり、ともあれ、普段通りにした方が良いかもしれません。



可愛い医療帽は海外の手作りサイトが充実してた


 CEF療法の場合、99.8%の確率で一旦脱毛があるということで、私ももれなく
1クール目の2週間過ぎた頃に脱毛が始まりました。とりあえず、脱毛期は毛があちこちに散らかるので家用の医療帽を買いますね、それはAmazonで買ったわけですが。

 ちょうど暑い時期にかかるもので、涼しいヤツが要るわけです。これは肌触りも良いし、落ちてしまう髪の毛もちゃんとキャッチしてくれるし、実用性高かったです。
 で、お出かけ用に買ったのが、この2点!




 いずれも海外のハンドメイド作品を売るサイトEtsy(https://www.etsy.com/jp/)に出品されてたもので、円高のため送料(1500円くらい)込みでも安い!最近は日本語にも対応してきています。違う作家さんですが、どちらも縫製はキチンとしていて、布の肌触りも良いです。上の商品の布地は伸縮性があって、襟足のカバー具合では下の商品よりも優れてます。何より一見して医療帽ぽくないし、スマートでクールなデザインで、気に入ってます。後頭部に膨らみのあるデザインの方が、医療帽ぽく見えないかもしれません。
 下の商品は、布地の伸縮性は無いけど上の帽子よりサラッとした肌触りで、より夏向きです。正直、Amazonで買った帽子よりもこちらの方が付け心地が爽やかです。ただ、実際にかぶってみると若干医療帽ぽさはありますw 後頭部にもっと膨らみのついたデザインの商品もあるので、そっちでも良かったかも。ただ、このデザインは飲食店の店員さんなんかが衛生帽として着けても可愛いと思うし、治療後もずっと愛用出来そうです。
 あと、この作家さんはオーダーがあってから製作されてるので、注文〜商品到着まで丸1ヶ月かかりました。手作りサイトでは注文製作の人もいるので、早目に購入しないといけませんね。あと海外サイトなんで、商品到着もだいたい2週間はみた方が良いです。
 他、Etsyで「Scrub hat」「medical hat」で検索すると、様々な商品が出てきます。子供用の医療帽も出品されています。最初は、ムスリム用のヒジャーブ等で探してみようかと思ってここに行き着いたんですが、まあ我々には素直にこうした医療用選んだ方が実用的かもしれませんね。




追記:2017年8月1日記事
『抗ガン剤治療開始から一年、治療終了から8ヶ月。髪もショートヘアに戻り。』http://d.hatena.ne.jp/YOW/20170801/p1

治療の身近況


 私はCEF療法という種類の抗癌剤治療を受けていて、長くて3週間に一回を6クール投与するらしいです。抗ガン剤副作用は個人差が大きいので、一概には何とも言えませんが、私の場合は元々持病も無く健康状態が良く、体力も充分にあったため、薬のダメージもほとんど無く、つつがなく過ごせています。食事の変化もほぼありません。敢えて言えば、食後の甘いもの食べたい欲が無くなったのと、食事量は少し減ったかも。投与して一週間は膨満感と便秘(これは併用薬の副作用)に悩まされますが、焼き肉も中華もラーメンもカレーもピザも食べています。心因性の胃炎は起き易いので、抗鬱剤を精神科で処方してもらってます。これまで、一度も吐かずに済んでます。たまに、薬の負担で疲れが出たのか、無性に眠くなって昼寝だけの日があったりします。
 投与期間中の注意事項としては、白血球の値が減ってしまうため、感染症などに充分気を付けて過ごさなければなりません。ずっと以前から潜んでた歯根の化膿袋(というのか?)が急に腫上がって痛くなった、というよなことはありました(汗)現在歯科医にも通院中。
 先日、はてな匿名ダイアリーに、抗癌剤治療中のお母様について書いた記事が話題になったりしましたが、ガンのステージの重さと治療期間の差はあるのに、私の普段の実感とけっこうシンクロしてるなと思いました。

母親に結構な金が注ぎ込まれてる
http://anond.hatelabo.jp/20160823232626


なお、ちょっと話は変わるのだが、素人ながらに母親とその周辺にいるガン仲間をみていると、
今のところガンに特効薬は無いのだが、


1 日ごろから「ガン以外」は健康であること
2 食生活がちゃんとしていること


が、かなり大事なのだろうなと感じさせられる。
大体、ガン以外に持病があったり、肥満だったりする人は、正直、ガンになってからの生存年数が短いようだ。
治療には体に負担がかかるので、「健康(ガン以外)」でないと絶えられないものらしい。<中略>
幸いにして母は、患う前、年齢の割には健康診断の星が格段に少ない人であった。
あと、やっぱり食事が偏った人や、食欲が無くなった人は、どんどん衰弱していく。

 このタイトル、誤解されそうで何とかならないかという気もしないでもないですが、健康保険の話でもあるということで。私も国民皆保険制度が無い国に生まれていたら、とうに治療なんて諦めてただろうと、常々思っているところです。

 何度も言うように、副作用については個人差でして、このお母様のように周りの方が余計な心労をかけないようにいたわってあげられているか、また仕事によってはストレス受けざるを得ないこともあるでしょうから、私は今は余計な心労を自分で遠ざけられる生活を送れていて、ほんとに恵まれているだけかもしれません。友達からも温かい手紙を頂いたり、気兼ねなくお誘いを頂いて、それも大きな支えになっています。


 治療が始まる前に、『【精巣ガン】クリスマスにきんたま取ってみた』『精巣ガンのライターが、精巣ガンのマンガ家に会ってきた』という記事が流れてきて、このマンガも読んでみたのですが、

さよならタマちゃん (イブニングKC)

さよならタマちゃん (イブニングKC)

 抗ガン剤の種類や病状によっては、やはりキツい治療がまだあるようで、今後も医薬品開発等で改善されていくことを願います。治療開始直前の私にはかなり精神的に堪える内容でしたが(涙目w)、とても良い作品でした。
 病院で、抗癌剤の種類が決まるとその精神的ケアのためのスタッフがついてくれるんですが、このマンガを見せたら、


「うあー、この抗ガン剤は今でも確かにキツいわ・・・・これ読んじゃったのね・・・・」


「ここに出てくる後遺症は、CEF治療の場合は心配しなくて良いですよ」


と言われましたw

 抗癌剤治療にも色んな種類がある、ということはまず世間的に知られていないだろうし、私自身も知らなかったです。


 最後に、また私の作ったまとめを貼っておきます。ここを読んで下さった方々には、くれぐれも誤った治療選択をなさらないように、切に願います。


ガン代替療法とガン放置推奨論への批判記事や批判してる人の意見の収集してみた


ではでは。

ヘアドネーションと抗ガン剤投与の私



『皆殺しの天使』テンペラ油彩の混合技法 次回個展「二月革命」シリーズ


〜〜〜〜今回の内容〜〜〜〜


● わたくし、これから抗ガン剤治療を受けますヽ(lll´Д`)ノ
● 大阪のとあるヘアドネーション賛同美容室にて
● ガンの代替療法の選択は、死亡遊戯です


 えーー突然ですが、8月から4〜6ヶ月の間、抗ガン剤を投与することになりまして。今回の薬では投与始めると2〜3週間で全ての体毛が抜けることになりますんで(脱毛は薬の種類によりけり)、小児ガン治療等で髪を失った18歳以下の人対象のNPOボランティアへ長かった髪を寄付しました。

⇒ NHKドキュメンタリー にっぽん紀行『髪がつなぐ物語〜大阪 梅田〜』
 女優の柴咲コウさんがナビゲーターとして出演したドキュメント番組をたまたまリアルタイムで観ており、このボランティアを知りました。カットしてもらった所はこの番組に登場したお店ではないのですが。

 はい、ことの顛末を言いますと、8年前、真皮下に直径4cm程のガンが見つかり手術と放射線治療、ホルモン治療を受けまして、その後ずっと執刀した病院で定期的に検査を受けておりましたら、今度は3年前から肺に極小さな腫瘍が見つかり、それが良性/悪性の判別がつかないほど小さかったため経過観察を続けてまして、今年5月に結局悪性と判明、転移性の早期ガンということで6月に肺の一部摘出手術を受けました。脇腹に10cmほどの名誉の勲章である傷をまた受けました。手術中の呼吸機能確保の為の処置の影響で、気管が炎症を受け、術後1ヶ月ほど喘息のような症状で過ごしていましたが、今後の運動能力や肺機能への影響は無いようで、今現在は筋トレも出来るようになってます。
 今回は早期とはいえ、悪性度が高いガン細胞だったため、抗ガン剤でしっかり潰そうという治療方針となりました。副作用に関しては個人差があるので、まだ投与されてみないとどう出るか分らないのですが、吐き気等副作用を抑える薬も沢山処方され、治療中も大作の制作は続けられると思われます。
 目下、大作4点制作中なんですが、これまで以上に複雑な構図にチャレンジしてまして、時間がかかっており(汗汗 群衆を登場させたりしてまして、これぞザ・歴史画!という作品になります。
 最近、俳優の渡辺謙氏がちゃっちゃと胃がん手術してあっという間にニューヨークの仕事場に戻ったというニュースがありましたが、今回の自分もその程度だろうと構えてましたんで、抗ガン剤の話は寝耳に水で、調子狂ってしまいましたが、副作用を抑えられるよう、作業ペースを落とさないで済むよう、医師に相談してやっていきます。脱毛は避けられないようですが、一年後の今頃には5分刈り程度には回復しているかと思われます。抗ガン剤で一度脱毛してもまた回復するようです。*1
 ⇒ がん患者SS TODAY!_治療3 化学療法
 ⇒ 「がん患者のためのアピアランスケアの手引き」エビデンスに基づいた医療者向け指針作成 国立研究開発法人国立がん研究センター

ヘアドネーション賛同美容室にて

 髪の寄付には色々ルールがありまして、それを心得ているお店がいいだろうと言うことで、Japan Hair Donation & Charityにて紹介されていた店へ行きました。20代前半まで、ベリーショートやアフロに近いパーマ等、様々なヘアスタイルを試していたのですが、まあここ20年はずーーーっと黒髪ロングで通してました。まさに自慢の黒髪でしたよ。昔は、太い直毛の髪質の私がショートでボリュームや流れを出すにはパーマするしかなかったものですが、行った先の美容院ではカットのみで巧みに流れを出してみせ、ショートカットの奥深さをもう生まれて初めて思い知ったのでした!何気に参考に持っていった画像がヴィダル・サスーンのスタイルだったのですが、担当さんが「やっと美容師らしい仕事をさせてもらえて、今カットしてるのが楽しいです!」と言って下さいまして、存分に腕を振るって頂けたかと。案の定ですね、ショートの方が似合うんですねこれが。モテてしまいそうで困ります。(*´∀`) facebookのプロフィール写真をこっちに替えます。自分で撮りましたyow

 お店で記念撮影。お店の代表の方の自作の毛髪の模型と一緒にwww

みなさま、ガンは専門の病院で標準医療を受けて下さい。

 今回みなさまに一番言いたいのが、近藤誠医師の「ガンモドキ理論」やガンの自然療法や食事療法を謳うところは、ガン心霊手術と同じくインチキでいつ告訴されてもおかしくない代物なので、関わらないようにして下さい、ということです。全てただの死亡遊戯です。可能な限りの高額な料金をふっかけて、良いカモにされます。ハーブも玄米もガン治療の役には立ちません。ガンが見つかったら病院で外科手術を受け、術後10年間3〜6ヶ月に一度の頻度で検査をしてもらい、転移があっても小さい内に処置してもらえます。
 こちらに代替医療やガン放置推奨論などを批判する様々な記事や意見をまとめておきました。ぜひご覧下さい。
⇒ ガン代替療法とガン放置推奨論への批判記事や批判してる人の意見の収集してみた


ガンの5年生存率の記事。

国がん、日本におけるがんの5年生存率を公表 - 全部位で62.1%

国立がん研究センター(国がん)は7月22日、2006年〜2008年診断症例を対象とした日本におけるがんの5年相対生存率を公表した。全部位では、男性59.1%、女性66.0%、男女計62.1%で、前回比はそれぞれ+3.7、+3.1、+3.5ポイントとなった。


同データは、都道府県が行う「地域がん登録」データを活用して算出されたもので、今回の集計期間には27府県が参加し、そのうち国内精度基準を満たした21県の64万4407症例に対して、全部位と部位別、臨床進行度別、年齢階級別5年相対生存率について集計が行われた。


全部位の5年相対生存率については、前回(2003〜2005年診断症例)集計の男女計58.6%と比較して向上しているが、2006〜2008年の罹患状況を踏まえると、前立腺がんや乳がんなど予後のよいがんが増えたことなどの影響も考えられるため、国がんは治療法の改善などが影響しているとはいえないとしている。


また、部位別に5年相対生存率が高い(70〜100%)群を見ていくと、男性では、前立腺、皮膚、甲状腺、膀胱、喉頭、結腸、腎・尿路(膀胱除く)、女性では、甲状腺、皮膚、乳房、子宮体部、喉頭、子宮頸部、直腸となった。


一方、5年相対生存率が低い群(0〜39%)として、男性は、白血病、多発性骨髄腫、食道、肝および肝内胆管、脳・中枢神経系、肺、胆のう・胆管、膵臓、女性は、脳・中枢神経系、多発性骨髄腫、肝および肝内胆管、胆のう・胆管、膵臓が含まれていた。


どの部位でも、一様に臨床進行度が高くなるにつれ、生存率が低下していて、多くの部位では早期で診断された場合には生存率が良好であることがわかった。また概ね、加齢とともに生存率が低くなる傾向が見られたが、若年者より高齢者の生存率が高い部位や、年齢と生存率との相関がはっきりと見られない部位もあったという。


 ガンも二度目なら、もう祈りもしませんね。自分のは治る病気ですから。体調の崩れや感染症の心配はしてますが、自己管理に励んで『二月革命』を成功させたいと存じます。
 ではでは。



追記:2017年8月1日記事
『抗ガン剤治療開始から一年、治療終了から8ヶ月。髪もショートヘアに戻り。』http://d.hatena.ne.jp/YOW/20170801/p1

*1:http://mainichi.jp/premier/health/articles/20151027/med/00m/010/009000c (川島なお美さんの訃報に際し)「抗がん剤に対する誤解が、さらに広まってしまうのではと危惧しました。この10年ほどの医学の急速な進歩で、抗がん剤の副作用対策はかなり進みました。僕の患者さんには、きちんと副作用管理をして、抗がん剤治療を受けながら仕事を続けている人が大勢います。それなのに「誰もが吐いて、髪の毛が抜けて、体がぼろぼろになって、寝たきり状態で仕事ができなくなってしまう」という世間の抗がん剤のイメージは、ほとんど変わっていません。もちろん、すべての副作用が無くなったわけではなく、不快な症状を伴うことはありますが、旧来の副作用のイメージとは大きく異なるのが事実です。そして患者さんの選択は尊重しなければなりません。ただ、著名人の影響力は大きく、正しい情報を受けられていたのかが気になりました。また、抗がん剤治療への誤解をあおるようなメディアの報道の仕方にも大きな問題があると感じました。」