「伝統的な宗教的寛容の分類」 メモ。
今、宗教的寛容をどこから問題にするのか(1)寛容概念をマッピングするの「1. 伝統的な宗教的寛容の分類」より引用
【形式的寛容】
- 他宗教の宗教とその実践に関与しないこと(=信教の自由)
他宗教の内容には関知しない、故に「形式的」- cf.
形式的非寛容=他宗教の信仰者を、ある国家制度・教会制度に属するよう強制すること
【内容的寛容】
- 他宗教もまた聖なるものとの真の出会いの可能性だと承認すること
他宗教の内容にも関知する、故に、「内容的」- cf. 内容的非寛容=内容的寛容の逆
しかし、こんな貧弱な区分で寛容を論じるのは、もはや社会が複雑化した現代においては(いや、現代でなくとも)不可能であると思われる。