13乙女漂流記 ―パブリックモードにしてから一か月が経ちました。―
当初はこの日記を「学習ノートに」と考えてたんですが、いかんせん、わたしはアカデミック・ライティングなど書いたことがない美大卒の人間でして、書籍で読み知った概念を己の著述を駆使し大いに膨らませるという能は備えておらぬがため、ただの箇条書きメモの形式でそれを「わざわざ公開で書き続ける」ことに、だんだんと冷静に無駄を感じるようになってきたのです。
電脳サイボーグ化実現への期待感も高まるこの21世紀において未だに、わたしは、「京大式カード」を愛用してるという人間でして*1、これまでも、はてなダイアリー市民権早く得たいが為にカードのストックの中から写してアップしてただけ、だったりもしてきました。
ソフトでNovaMindという良いものもあるのですが、やっぱりマインドマップすら紙上に手書きの方がわたしには断然やり易いので、NovaMindも宝の持ち腐れ、たまの清書用にしか使ってません。
この時のは、ある本の読書ノートをとったものです。
わたしは趣味で、書籍で知った哲学概念とかをノートするのに、自分の解釈で好きなマンガ等のシーンやキャラを充ててト書きを付けることによって、より一層マニアックなノートにする悦びを高めているのです。
右上の侍なんですが、三谷幸喜が脚本したNHK大河「新選組!」で、(武田観柳斎の借金のせいで)切腹させられた勘定方の隊士、なんですが、本の内容から連想で浮かんだキャラとして、描いたものです。
【マルクス主義批評】
”ヘゲモニーは、あらかじめ構成された行為者たちのあいだでの『利害』の合理主義的一致だけではなく、
社会的行為者たちのアイデンティティそのものの構築を前提するからである”
”ヘゲモニーは、敵対する勢力が交差する場において、まだ固定されていない要素を
部分的に固定した契機へと分節化することによって、
言説または言説のまとまりを社会的な指向と行動の支配的な地平にまで
拡大することであると定義することができる”
上記2つの文を
・身近な具体例を用いて
・専門用語を使わずに
噛み砕いた平易な言い方に直して教えてください。
今後。
このダイアリーの方向性というか抱負なのですが、カスタマイズに力を入れたばかりに、書いてある中身もそれに釣り合う内容足らなくてはならなくなってしまいました。
美術が本業の人間だからカスタマに精魂込めたのに、日記で重要なのはやはり中身の方だったのです!!
ああー、わたしにとってこれはなんて皮肉なんでしょう。
わたしには美術表現力なら備わってますが人に読ませる著述なんて、どだい無理です。というか、今から小論文書くような訓練しようかという根性持つに、至れないです。ということで、公開学習ノート日記などというのは、これであえなく挫折とあいなりました。
特に花柳界喋りなど、なんと読みにくい真似をしていたことかと、後に「二度とすまい」と考えてきたのですが。残念ながら、今でもわたしは、小人さんと一緒でないと日記も書けないような人間なんです。
仕方ガアリマセンデスワ。
13人目は、乙女系ということにして、わたし、とか。もしくは読んでるお客さんをカウントして、とか。
そうですね、確かに京弁で喋りおすのん、なんや結構快感どしたなあ。なーんて。あわわ。
日記更新は私信以外は、3〜4週間に1回くらいの頻度になるかと思います。
もし後々に、イロハちゃんやヌルヲちゃんのキャラ設定が、今日提示したのと多少変わってしまったとしても、コメントで指摘したりしないで下さい。
ソレデハ、今日ハコノ辺デ、皆様、御機嫌ヨウデスワ。
左様ナラ・・・。
*1:関心空間「京大型カード」説明:http://www.kanshin.com/keyword-434443 最近のメモ術の本では「京大式カードなどもう使うな」と教えてるのもあったりする。『超整理法』で有名な野口悠紀夫氏など。紙媒体でデータ蓄積なんてパソコンに比べてあまりに非効率だ、ということだ。それには納得しているが、でも、紙の方がどうしようもなくわたしには向いてるのだ。『超整理法』の「押し出しファイリング整理法」は、わたしも学生時代から取り入れてきた。
*2:小学生の時から少女変体字は書かず、家にあった教書でペン習字行書での崩し方を体得してきた。ちなみに、情報カードに書き込む時は、行書でなくちゃんと楷書で書くのが整理上望ましい。行書で書けると、体育でさぼる際の「授業休ませて下さい」の保護者代筆が出来るので、子どもにとって何かと便利な芸なのであった。他の子の代筆も引受けていたのになぜか、代筆バレたことはなかった。
*3:ブレヒトは共産主義者だった。
*4:この日記で登場する淀川長治さんは、YOWの妄想であり、形而下の淀川長治さんとは一切関係ありません。