蠅の女王

小倉涌 画家 美術家 アーティスト 歴史画

ジョン・ロックについて 基本知識メモ

ご面相があると学習がさらによく身につくような気がするので、肖像を掲げておく。
以下、用語とか基礎学習
時代背景(英国)

  • ピューリタン革命が終了
    • 王政復古
    • 王権神授説の復古が…
      • :ルイ14世「太陽王」を見倣って…

→ジョン・ロックの王党派への反論

  • 名誉革命の擁護
    • フィルマーの王権神授説を展開して社会契約論を論難した『パトリアーカ』に反論*1
      • ↑『統治論』において
        (フィルマーの家父長制論批判でもある)
  • 抵抗権
  • →革命権

→※

ロックはホッブスの契約説とは袂を分っているということ

      • 「内乱とはビヒーモス(聖書に登場する怪獣)である」
      • ←ビヒーモスを抑えるリヴァイアサン:ホッブス
        • 清教徒革命後の動乱の中で、主著『リヴァイアサン』で王政復古、絶対王政を擁護した。
  • 「自然状態」を想定し抽象化させて論じた
  • ;「社会契約説」
    • 「統治二論」(1690年刊行)
      • 「人間と言うのは放っておいてもじきに契約を交わして社会を作るようになるものだ」:
        “理性”の存在を前提としているということ
  • 歴史的発展が
    「機械仕掛けの神」
    *2
  • 「私有財産は国家より由緒正しい」
    私有財産の正当性を基礎付けた
    • 「人民の人民による人民のための政府」
    • 納税の義務も、人民が国家に与えた権利にすぎない。
      • 「代表なくして課税なし」
    • 所有権の成立=
      「個人」の成立
        • ホッブスの手によって誕生した絶対的に自由な個人が、約40年を経て自己中心的なラディカルさを失い、
          「他人の所有物」を尊重するまでに成熟し…
          *3
    • 「富は有限ではない」
      • 労働によって地球上の資源を増やす
      • ∴労働そのものに意義がある
      • →「神に与えられた天職」ではなく。
    • 「神は人間の為に自然の富を用意されたので、人間がそれを自己労働で所有しても、それを使用せずに腐らせてしまうのは自然法に反する」
      • 「富の代表」としての貨幣 →腐らない富としての

以上、主に小室直樹著「痛快!憲法学」p98〜より

*1:id:YOW:20060126#p3に転載

*2:植村邦彦著「近代を支える思想 市民社会・世界史・ナショナリズム」p35〜

*3:植村邦彦著「近代を支える思想 市民社会・世界史・ナショナリズム」p32より引用