蠅の女王

小倉涌 画家 美術家 アーティスト 歴史画

『歴史を描くこと ―絵画と、漫画や映像のストーリー芸術と―』というトークイベントをやります。

 facebookでもイベントのページを作成してみました。https://www.facebook.com/events/574729416008983/

 この度「歴史を描くということ」というテーマで、トークイベントをすることになりました。2015年12月19日(土)、東京大学本郷キャンパスにて、15:00〜18:00です。申し込みフォームはこちら:http://skngj.blogspot.jp/2015/12/talk-1.html
 定員がありますのでどうぞお早めに決断して下さい。


 社会の芸術フォーラムの発起人としてこの5月から参加させていただいてるのですが、北田暁大先生から「小倉さんも何か話してね!」とお声かけていただきまして、じゃあと、ここぞとばかり厚かましくも、稲葉振一郎先生、漫画家の速水螺旋人さん,北田暁大先生にご登壇いただくお願いをしました。


 北田暁大先生とは、2014年10月京都で初めてお目にかかったのですが、京都SFフェスティバルの夜の部で、Twitterアカウント「しんかい」さんと北田先生とで「東浩紀さんの動ポモをdisる会」、Σ(゚Д゚)アッじゃなかった、正式名称が「東浩紀大論戦」、という催しがあって、そこへ私が聴きに行ったのがご縁となり、私という存在を北田先生に知って頂き、フォーラムへもお声かけて頂けるようになりました。


 この「歴史を描くことについて」というテーマを、私から申し出たのですが、なにぶん大きなテーマなので、結局私が扱いかねて迷走しておりましたのを、稲葉先生に助け舟を出して頂き、正史を描くことと偽史を描くことという2本柱を立てる、ということに致しました。 


 余談ですが、稲葉先生と北田先生と3人での打ち合わせあった時、第二回フォーラムの打ち上げの宴席で打ち合わせも兼ねたのですが、北田先生が
「歴史やるんだったら、ガンダムの話でやるのはどうか」と仰って、
「とりあえず、ジオニズムとは何だったのか」
「連邦史観をひっくり返さないといけない」とか仰って、
「あ、なんなら安彦良和呼ぼうよ!」となりまして、
一瞬私も「えええーっ?♥」となったんですが、しかし
((((( 安彦良和呼んじゃったら、私なんかもう全然関係なくなるじゃないですかっ!)))))
(((( 北田先生は結局、稲葉先生とガンダムの話したいだけだ!!))))
とも思いまして、
「じゃあ、ガンダムトークの横で私の方はサイバラ呼んで、速水さんとサイバラとで、人生画力対決をします!」って返し、
その後も「萩尾望都も呼ぼうよ!」といった話が続き、
で後日、「私がワケ分からなくなるので、これ以上有名人は呼ばないでください!!。・゚・(ノД`)・゚・。」
とお願い致しました。第2回シンポジウムの時でも、北田先生は急に壇上で赤い彗星の話をしてたし、私も安彦ガンダムの話が出たら面白いなあと思いつつ。


 自分が歴史画をやってるからということで、この企画だったのですが、ストーリー芸術では幾らでも秀作が挙げられるけど、美術においてはなかなかポジティブな?良い例というのが挙がらないなと。一つはロマン派以来のナショナリズムとの問題もあったり、戦争画とかイデオロギーとの連動があったりで、その政治状況が一旦退くと後世に評価が残りにくいというのがあるのかと。最近、日本の戦争画の再評価の動きも盛んですが、読んでると、今までの議論の積み重ねが生かされてないんじゃないかと、私も思ったしTwitterでもそうしたご指摘を頂いたりしました。


 ストーリー芸術の方の話については、打ち合わせの時に速水等先人さんと稲葉振一郎先生とで話題に出てきた、タイトルは知ってたけど未読だった漫画を抑えておこうと『風雲児たち』『ベルセルク』『乙嫁語り』『乙女戦争 ディーヴチー・ヴァールカ』『ヴィンランド・サガ』を読む強化月間となりました。
 

 漫画家の速水螺旋人さんとは、もう2008年からTwitterの相互フォローでして、Twitter上ではもう何度もやりとりしたこともありますが、ただ、オフでお目にかかったのは、打ち合わせが初めてでした。絵がほんと可愛くて、『大砲とスタンプ』大好きです。いつかお会いできたらいいなあと思っておりました。時々速水さんが読んだ本や見た映画の感想をTwitterで流して、「マストお奨め。」と書かれるのを見て、私もそれを参考にして私も観たり、しておりました。



 フォーラム運営のメンバーの皆様には、企画が立込んでる中ご尽力頂きました。末尾ながら、本当にありがとうございます。