蠅の女王

小倉涌 画家 美術家 アーティスト 歴史画

ニューヨークの美術館周回してきたまとめその1。メトロポリタン美術館編

 8月16日から26日までニューヨーク、26日から29日までホノルルのパールハーバー、29日から8月31日までハワイ島という、1人での長旅をしてきました。
 8月末にアメリカ東海岸をハリケーンが襲ったけど、ハワイへのフライトの後だったのでアイリーンタソに出遭わずに済んだし、マウナケア山でも快晴に恵まれ、大したトラブルにも遭わず、さらには1ドル76円台という超円高もあって、色々と運に恵まれた旅行となりました。旅行中、ホテルのWi-Fiで色々感想等Twitterにリポートしていたのだが、改めてここにピックアップしてまとめていきます。

ニューヨーク1日目

 ニューヨークでは、メトロポリタン美術館MoMAMoMA ps1、ホイットニー美術館、フリック・コレクション美術館、ニューミュージアムチェルシーのギャラリー街を周回してきました。

 旅行中一番発言が多かったのは、やはりメトロポリタン美術館。ここは館内の撮影が自由だったというのが、大きいです。

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メトロポリタン美術館http://www.metmuseum.org/


 ただし、作品保護の為にフラッシュ撮影は禁止。これはどこの美術館でも同じ。
 撮影フラッシュが作品保護にとっては悪い、ということはもっと周知されるべき。広大な館内で監視員が数百人は待機していたが、それでも見てない所で、知らずにフラッシュを焚いてる人が目立った。


 ホテルはタイムズスクエアの近くでアクセスや便利は良かった。ホテルからメトロポリタンまでの道のりは多分8kmくらい。 まあ、コレクションは5大陸制覇してましたね。ネパールなどヒマラヤ付近のヒンドゥー美術の部屋とかもあったり。とりあえず「制覇」って言葉が浮かんできました。エジプト室や古代オリエント室なんて神殿での建造物そのまま持ってきてる。壁画部分の壁をそのまま切り出して展示してあったり。<おいおい 大体、丸3日はみておいたら、見たいポイントは充分回れるかも。この規模の美術館でも、それくらいの日程組めばまあ良いのかという目安になりました。本命は古代〜中世キリスト教美術、北方ルネサンスあたりでした。


 数年後の予定ですが、旧ソ連社会主義リアリズムをテーマに作品展やりたいなと思ってるんですが、イリヤレーピンはその中でも筆頭に上がる作家ですが、子供の頃から実は馴染みがあります。まあ実物でなく、画像からでは、他の画家の絵よりどう優れてるのか、説明しづらいところ。これは軽いタッチだったけど筆が確か、人物描写が魅力的、説明言えばそういったところです(ぅぅ…説明になってない



ウンベルト・ボッチョーニ『空間における連続性の唯一の形態』1913年



他の美術館にもブロンズが所蔵されてるので、この時が初体面ではなかった。



ヴィジェ・ルブラン。チャラいけど、チャラいんだけど、大変優れた人物描写が出来る人。画像では、他の作家と比べ、どう優れてるのか説明するのが難しす。



板の反りが無いことを示すために、ローアングルで光を反射させて撮影した。ハンス・メムリンクの実物は確かこれが初見。
すごい保存状態が良いのに驚いた。この作品については後日また観に行って言及した。


 マーク・ロスコは、2009年の川村記念美術館での特別展を観に行った。その時見られた作品の方が好きだったな。
 そして、バルテュスの良さってさ……  実物観てもイマイチピンとこないんだが(ぉい



 これは1930年代の作品だが、画像で観てると良さそうにも思えるが、なんかピンとこなかった。


 こっちに至っては、もっとピンとこないのだが。



 リーメンシュナイダー実物とは、これが初体面。ほとんどの作品が、各地の教会でそのまま所蔵されてるんじゃないかな? マドンナと書いてしまってるが、聖カタリナである。使用木材は菩提樹、制作年は1505年~1520年。



 1175年〜1200年頃制作、作者不詳、クルミ材製、フランス。中世キリスト教美術での聖人像のフロアで、特に素晴らしい聖母子像だった。








 好き好きアンゼルム・キーファー。「良かった」とか簡単に済ますなと言う人もおるが、あのー、画像頼りに何か言うのも結構難しいんですよ(;´Д`)




 ルーベンスの油彩スケッチは、日本での企画展でも時々来るので、またチェックしてみて下さい。



 なんで描きかけで置いてあるんだろー。








図書室は行かなかったなそう言えば。



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1日目終了。レポートはまだ続きます。